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PublicationNKK Lab-Reoport

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報告者:
後藤 遥一
総合科学部 中越研究室 卒論生

雲月山野焼きレポート

平成24年4月16日

2012年4月14日、雲月山の山焼きに参加した。この山焼きの全体の指導者は、中越研の博士修了生で、北広島町・高原の自然館学芸員の白川勝信氏である。雲月山は北広島町にあり、山頂一帯が草原となっている。山焼きは草原植生を維持するために行われ、今回は3年ぶりとなる。草原にしか生息できない動植物を保護したり、地域の人々の交流の場となったり、伝統的に地域に根付いてきた活動だ。
山焼きは防火帯づくりから始まる。防火帯は延焼を防ぐために設けられ、山焼きを行う境目5mほどの範囲で草を刈って燃えるものを取り除いておく。火を入れるとあっという間に山焼きは終了するので、日程の大部分がこの作業になる。


 
雲月山の草原                         防火帯づくり

次に火を入れる。地元の消防団の人たちとともに防火帯に立ち、防火帯に火が広がるようであればペットボトルに入れた水で消火する。山焼きをする範囲には青々とした笹が一面に広がっており、始めは水分が多そうなのにうまく燃え広がるのか疑問を感じていた。参加者の一人に話を伺うと、笹は油分が多くて茎が中空なのでイメージよりも燃えやすいらしい。確かに、笹が群生していたところは炎が舐めるように燃え広がっていたように感じた。大量の煙と炎の熱線に圧倒されながらも山焼きは無事終了し、黄緑色の草原はあっという間に焼け野原になった。「焼け野原にする」というと悪いことをしているように感じてしまうが、定期的に山焼きをしないと高い木が生長するので丈の短い植物は陰になってしまう。これも草原の景観や草原にしか生息・生育できない動植物を守るためには必要なことだと心に言い聞かせた。焼け野原になっても土壌の温度はさほど上昇せず、土壌中の種子や動物への影響は少ないため、またすぐに草原は復活する。また機会があれば参加してみたい。

 
燃え広がる様子                     野焼き後の様子

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